ないれじ/nicelegend’s blog

九州大学三年生(21)。趣味やら学んだことやら日記やらを書いてみようかなと思います。

「youtubeが変えた音楽消費"PVと一体化した作品"」1999

こんにちは。折口です。
このnoteは#ミレニアルnoteとして二作目、通算四作目のnoteです。
 前作の投稿では生まれて初めて自分が書いた文章でサポートを頂き、感無量でした。応援に見合うだけの内容をお届けしていこうと思います。
 自分が書いた文章を読んでもらい、感想・反応をいただけることは本当に嬉しいことですね。こうした機会を得られたことに感謝します。

(以下常体でお伝えします。書きやすいので...)

目次・初めに・アングラ感が強かったネット音楽(~2013位)・ネット音楽の浸透&洗練・PVも作品:芸術的なアニメPVの登場・総括

・初めに
 前回は(学習編)ということで私たち世代に訪れた変化をお伝えしたが、このnoteでは私たち世代の音楽消費について
youtubeが変えた音楽消費"PVと一体化した作品"」と題し、一部の物好きが好む音楽から大衆が好む音楽への変遷、またそれに伴い作品自体に現在訪れている変化についてお伝えする。

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(1) まだアングラ感の強いネット音楽(~2013位)**
 初音ミクが発売(2007)され、ニコニコ動画を中心にボカロ曲が爆発的に流行。ただしブーム当初はパソコンを使える小学生はごく僅かで、私たち世代がボカロを聞き出したのは中学生(2011~)といったところか。まだ当時ボカロ曲は "オタク的"と見なされる傾向にあり、偏見も強かった。
 この頃、PVの多くは初音ミクボーカロイドののイラストを使用。初音ミクという仮想歌手が歌っている認識が強いことの表れだろうか。

[この時期を象徴する楽曲]
千本桜 黒うさP(2011)

マトリョシカ ハチ:米津玄師(2010)

(2) ネット音楽の浸透&洗練 
  自分が高校生(2015~)の頃になると、同級生の大半はスマートフォンを持つようになり、学生は皆youtubeを使う状況になった。
 この頃にはCDを買うという文化は絶滅危惧種となっており、またアーティストが動画サイトに作品を乗せることも珍しく無くなっていた。

 youtubeユーザーの増加に伴いネット音楽もより広い層に浸透していった。ボカロp(ハチ)としての側面も併せ持つ米津玄師はその象徴とも言えるだろう。
 また動画サイトでの活動を起点にプロデビューする者が続々と登場した。

[この時代を象徴する楽曲]
アイネクライネ 米津玄師(2014)

(3) PVも作品:芸術的なアニメPVの登場

(以下敬称略)
 旧来CDによる音楽消費では聴覚的な表現しかできなかったが、youtubeの登場により視覚的な表現が可能になり、新しい形での音楽体験が生まれた。

 youtubeが音楽消費において重要な役割を担うようになったことに伴い、PVの芸術性も増した。
初音ミク他ボカロが主役のPVは減少し、作品の世界観とを表現したPVが増えてきている。

 そこでイラストレーター・動画製作者に焦点を当てて紹介しようと思う。

 私の表現力不足のため十分にその良さを十分に伝えきれないのがもどかしいが、百聞は一見にしかず、ぜひ一度作品を見ていただきたい。

waboku:独特の色使いと個性的なキャラクター
 ずっと真夜中でいいのに。による楽曲『秒針を噛む』は一作目ながら1300万再生を超えている。アニメ調の塗り方をされているが、輪郭線は一般的なアニメとは異なり手書きの線を残していて、有機的な存在感を放っている。
 アンティーク調の彩色・異世界情緒のある小物・感情豊かな主人公、そして楽曲。それらの要素が一体となって新しい音楽体験を生み出している。


Mah:省略の上手さと退廃的でクールな世界観
 初めてこの動画を見たとき私は衝撃を受けた。ラフな筆使いで描かれるこのアニメーションは日頃放映されるアニメとは違った魅力を醸し出している。『ドラマツルギー』(作詞作曲:eve)は2300万再生を達成。曲をそのまま絵にしたような世界観で人気を博している。
 彼の作品では、一本の線に込められた情報量が非常に多い。キャラクターの輪郭も表情も、線の強弱と濃淡で表現されている。


アボカド6:無題のないシンプルな色使いと強いメッセージ性で人気
 バルーンによるこの楽曲「シャルル」は10代のカラオケランキングにおいて米津玄師をしのぎ一位をとるなど、現在の中高生に広く支持されている曲だ。
 彼はイラストレーターとしての人気も高く、twitterのフォロワーは110万人を越している。使用する色を絞り全体的にシンプルかつ綺麗な印象だが、そのメッセージ性は強い。


挙げた三名の他にも、数多くのクリエイターが活躍している。
・はるまきごはん:曲も絵も動画も製作、個人的にこのキャラ↓好きである。

・大鳥:漫画の中から飛び出てきたようなデザイン。不思議な親近感を持つ

・総括
 このnoteで取り上げた楽曲・クリエイターは全体のうちごく一部で、他にも多くの素晴らしい作品がある。また今後もそうした作品は増えていくだろう。
 動画という音楽・アニメーションが同時に楽しめる形式に対応して、我々ミレニアル世代の音楽体験はこれからも変化し続けるのではないだろうか。