ないれじ/nicelegend’s blog

九州大学三年生(21)。趣味やら学んだことやら日記やらを書いてみようかなと思います。

「情けない大人」にならない為に

 時折、現実世界やネット上で感情のままに当たり散らす人間と接する。ある者は店員や立場の低い人に怒鳴りつけ、またある者は不合理な言いがかりをつけ、相手がいくら対話を試みようとも全く聞く耳を持たない。

 私はそんな、感情を自分で処理できない大人にはなりたくない。自分が不機嫌になり、周りにあたり散らかせば勝手に周りが気を使ってくれると、そう思っている大人は案外多い。私はそんな大人には絶対になりたくない。

 コミュニケーションの方法としてそれはあまりに幼稚で、情けないと思うからだ。それは、ただ泣いて欲求を叶えようとする赤子のようなやり方だ。
もっとも赤子であれば、まだ言葉を使えない以上致し方ないが、言葉を使えるはずの年齢になっても、怒鳴るなどしてただ感情を発散し、相手や周りに気を使ってもらうことで全て自分の思い通りにしようというのは、甚だ稚拙で、情けない。

 そんな大人と接した時私は、苛立つというよりむしろ、哀れに思う。「ああ、この人はこの歳になるまでずっと、そうやって生きてきたんだな。 他に相手を説得する術を持たずに、怒号や暴力で相手を屈服させる以外に交渉方法を知らないんだな」と。

 彼に他の手段を学ぶ機会がなかったことは本当に残念でならない。 自分の考えを整理して相手に伝え、また相手の立場を慮り、互いの妥協点を探すという、ごく普通のことすら出来ないのであれば、周りの者も、彼自身も不幸にするだろう。

 また、私自身も常に注意しなければならない。たとえ何か腹立たしいことがあっても、決して感情に任せた言動をとってはならない。その感情に至った原因を可能な限り分析し、そしてその過程を一つ一つ吟味し、謙虚に自分の過失を探し抜かなければいけない。"自身も感情的に振る舞ってしまうかもしれない"の立ち位置を忘れないようにしようと思う。

自分が忌み嫌う“情けない大人”にならないためにも。